インフルエンサーの成果報酬型報酬体系とは？

企業がインフルエンサーを活用したマーケティングを行う際、報酬体系は「固定報酬型」と「成果報酬型」の大きく2つに分かれます。成果報酬型はその名の通り、インフルエンサーの投稿結果のパフォーマンスや成果に基づいて報酬が支払われる仕組みです。この報酬体系は、広告の効果が結果として明確に現れるため、認知を広く取りに行くのではなく売上や件数などの成果地点をKPIにしている企業やブランドにとって適している報酬体系と言えます。成果報酬型報酬体系の基本概要と、固定報酬型との違いについて解説します。

成果報酬型の基本概要

成果報酬型（Cost per Action, CPA）は、インフルエンサーが行ったプロモーション活動が特定の成果（例えば、商品の購入、アプリのダウンロード、メルマガの登録など）を生んだ場合にのみ、企業が報酬を支払う仕組みです。インフルエンサーにとっては成果を出すほど収益が増えるため、成果目標を意識しながら活動に取り組むインセンティブが働きやすい報酬体系です。

成果報酬型報酬体系の主な特徴

• 具体的な成果に基づく報酬：報酬は主にクリック数、コンバージョン数、リード数などの「成果」に基づきます。成果基準は契約前に企業とインフルエンサーで合意しておくのが一般的です。
• リスク分散：企業側としては、依頼するインフルエンサーの影響力に不安がある場合でも、支払う報酬が成果に依存するため、予算のリスクが抑えられます。
• 測定の必要性：成果報酬型は、クリック数や購入数などの測定可能な指標が明確であるため、効果測定が行いやすい点もメリットです。

昔と比べてデジタルマーケティングの高度化に伴い、企業はインフルエンサー活動から得られる具体的な成果を求める傾向が強まっています。このようなニーズに対し、成果報酬型報酬体系はより精緻な効果測定を可能にし、マーケティング投資の最適化が図れると言えるでしょう。

固定報酬型との違い

インフルエンサー報酬体系のもう一つの選択肢である固定報酬型（Fixed Fee）とは、プロモーションの内容や成果に関わらず、あらかじめ決まった実施内容を遂行した場合に合意した金額をインフルエンサーに支払う仕組みです。企業側、インフルエンサー側に安定した収益が得られるため、信頼関係が構築されやすいのが特徴です。

固定報酬型との主な違い

• リスクとリターンの関係：固定報酬型では、インフルエンサーの成果に関係なく、事前に定められた報酬を支払う必要があります。これにより、企業は予算管理がしやすく、安定的にプロモーションを進められますが、成果が伴わない場合には費用対効果が低くなるリスクがあります。
• 企業側の伝えたいメッセージ性：固定報酬型は、予め決められたルールに基づいてインフルエンサーが投稿を作成するため企業側の発信したい内容を投稿に反映させやすい側面があります。一方で、成果報酬型の場合、インフルエンサーが成果を獲得するために企業側の発信したい内容ではない過度に期待を煽る投稿をされる場合があります。
• 効果測定の必要性：成果報酬型では、成果が明確に数値化されるため、広告効果を把握しやすい反面、固定報酬型では投稿することが目的になるケースが多く、費用対効果を算出することが難しい場合があります。

まとめ

成果報酬型は、インフルエンサーが成果に応じた報酬を得ることで、企業にとってもコスト効率が良く、効果測定も行いやすいという利点があります。一方で、固定報酬型には、安定した予算管理や投稿内容をコントールしやすいため、プロモーションの目的やインフルエンサーの特性に応じて使い分けることが重要です。詳しく知りたい方は是非以下よりお問い合わせください。